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トーク&シネマ 映画『黒牢城』上映会&トークショーレポート
2026-07-02
姫路FC設立25周年記念事業映画『黒牢城』トーク&シネマ
映画上映と黒沢 清 監督トークショーレポート
2026年6月27日(土)実施
300名の定員に対し1400通以上のご応募があり、
本作に姫路市民の関心の高さがうかがえた上映会でした。
改めまして、たくさんのご応募を頂きありがとうございました。
上映後の興奮冷めやらぬ中、盛大な拍手によって迎えられた黒沢監督。
限られたお時間でしたが、初めて時代劇に携わって感じられたことやキャストとの撮影時のエピソード、
そして、荒木村重に対してどのような想いを持ったのかなど黒沢監督から直々にお言葉をお伺いしました。
ほんの一部ではありますが、素敵なメッセージを皆様へ共有させていただきます。
◆黒沢監督が語る「荒木村重」の魅力
黒沢監督は、荒木村重に惹かれた理由について、「とても魅力的で、格好いい生き方をした人物に思えた」と語られました。
戦国時代、戦いから脱落した武将が出家し、世を捨てる道を選ぶことも多い中、村重はその後、茶人として新たな人生を歩みます。
「裏切り者」として語られることの多い人物ですが、
その背景にはさまざまな葛藤があり、勝敗や生死を超えて、
自分が本当にやりたいことへ向かう強い思いがあったのではないか――。
監督はそのように感じられたそうです。
そうした視点で見ると、荒木村重という人物が俄然魅力的に見えてくる。
そんなお話がとても印象的でした。
◆『黒牢城』ならではの時代劇が生まれた現場
黒沢監督は、時代劇には現代劇のような「普通」の基準がなく、
役者とともに作品ごとの世界観を作り上げていく面白さがあると語られました。
時代劇経験が豊富な本木雅弘さんをはじめ、キャストの皆様の演技を通して、『黒牢城』ならではの芝居の基準が見えてきたそうです。
監督は、「作品ごとに芝居の基準が決まっていくのが時代劇なんだと改めて感じた」と振り返られていました。
◆姫路城の空間だからこそ生まれたシーン
姫路城・非公開エリア「ロの渡櫓2階」での撮影について、
黒沢監督は、脚本では二人が櫓の上から遠くを見ている場面を
想定していたと振り返られました。
しかし、実際に訪れると想像以上に広々とした空間が広がっており、
その場の魅力を活かして、人物が駆け寄る動きや距離感を活かした演出へと
発展していったそうです。
特に、荒木村重(本木雅弘さん)と荒木久左衛門(青木崇高さん)のシーンでは、二人が大きく距離を取って向き合う構図が印象的な場面につながったとのこと。
「あの広い場所だったからこそ、ダイナミックなお芝居を組み立てることができた。」
ロケ地そのものが作品の表現を豊かにし、ダイナミックなお芝居につながったというお話は、ロケーションをご紹介したフィルムコミッションとしても大変嬉しく、深く心に残るエピソードとなりました。
◆荒木村重が現代に問いかけるもの
「裏切り者」として語られることの多い荒木村重ですが、
黒沢監督は、その生き方の中に現代を生きる私たちへのヒントがあるのではないかと語られました。
この作品を通して、荒木村重という人物に少しでも興味を持ってもらいたい。
そして、今という時代をどう生きていくのか、自分なりに考えるきっかけや、ささやかな指針のようなものを感じていただけたら嬉しい―。
そんな思いを最後に伝えてくださいました。
まだご覧になっていない方は、ぜひ映画『黒牢城』をお楽しみください。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
<HOT NEWS>
『黒牢城 モノクロ特別版』が7月10日(金)より、
フランス・北米をはじめ世界30カ国以上で公開されることが決定しました。
世界へと広がっていく『黒牢城』に、引き続きぜひご注目ください。







