メールマガジン
最新の記事
2020/11号
姫路藩幕末シリーズ(4) 勤王志士の碑と家老屋敷跡公園
（大蔵前町ほか）
外堀〜西南戦争戦没者の碑
船場本徳寺外観〜勤王の志士の碑
家老屋敷跡公園〜姫路城が見える路地
従って、これがかつての外堀だったと知る人も少ないが、その外堀が暗渠となって地中に潜ったところにあるのが大蔵前公園。大蔵前の名は藩政時代に船場川のほとりに藩の米蔵があったことに由来するが、公園の中に「姫路藩勤王志士終焉之地碑」が立っている。
前回、メルマガで紹介した姫路藩中枢部による勤王志士の弾圧、「甲子（かっし）の獄」で処刑された河合惣兵衛ら８名を追悼する記念碑で、幕政時代にこの地に藩の獄舎があった由縁から、大正５年（１９１６）に建てられた記念碑である。
「終焉之地碑」に近い、国道２号の南に浄土真宗大谷派（東本願寺派）の別院、船場本徳寺があるが、ここにも風化が進んで刻まれた文字はほとんど読めなくなっているが、甲子の獄の殉難者を慰霊する勤王の志士の碑が並んでいる。
船場本徳寺は、東本願寺派の門徒で、池田家が転封になった後に姫路藩主となった本多忠政が東本願寺の要請に応え、西本願寺派の亀山本徳寺に対抗して旧池田家の組屋敷跡の土地と菩提寺の建物を与えて作らせた寺院である。
重厚な趣の表門を潜ると、享保３年（１７１８）の建立と伝わる豪壮な本堂が目に飛び込んでくる。入母屋造の巨大な屋根が緩やかな曲線を描き、まさに絵になる佇まい。わずかに陽射しが差し込む堂内も静謐な空気に包まれ、時代劇等にも切り取れそうな佇まいを見せている。
ほかにも鐘楼や明治天皇の行在所なども残るが、しばしば映画やドラマの舞台となってきた亀山本徳寺と違って、周囲に高層ビルやマンションが目立つだけに、時代を引き戻すのには無理がある。江戸時代から時空を超えて現代にワープしてきた寺院と捉えるのが面白いかもしれない。
最後に向かったのは姫路城を目前に望む家老屋敷跡公園。観光客相手の飲食店、土産物店が立ち並ぶ一角だが、ここは甲子の獄で勤王志士を処刑した姫路藩佐幕派のリーダーだった高須隼人（広正）の屋敷跡。高須家は代々隼人を名乗った筆頭家老職の家柄で、屋敷は大手門に向かう中ノ門筋と大名町の通りが交差する角地にあり、東西約１３５ｍ、南北約７５ｍという広大なもの。今は姫路城のビューポイントとして知られるが、映像的にはその南側一帯の昭和レトロ感満載の町並みの方に心惹かれるものがある。
「映画『引っ越し大名！』ロケ地巡り」参加者募集のお知らせ
姫路フィルムコミッションでは毎年1回、市民啓発事業として支援作品の上映会を開催していますが、今年度はコロナ禍であることを考慮し、姫路城にてロケ地巡りを実施します。
ロケ地巡りの題材は、姫路藩の物語が映画化され、姫路城が姫路城として劇中に登場した映画「引っ越し大名！」です。ロケ地巡りでは、シーン写真・映像、衣装、小道具などを活用した特別な展示も同時開催！
［ロケ地巡り概要］
■日 時 令和２年１２月１２日（土）
８時４５分〜１６時２０分頃
■場 所 世界遺産・国宝 姫路城
■内 容
当該イベントではソーシャルディスタンスを確保するため、参加人数を100名に絞り込み、1組25名を4組に分けてロケ地巡りを実施します。また、感染予防対策としてイヤホンシステムを導入します。
【1組】集合時間： 8時45分
【2組】集合時間：10時35分
【3組】集合時間：12時40分
【4組】集合時間：14時30分
※1組80分、25名で実施します（午前2回、午後2回）
《ロケ地巡りの場所とコース》
１）二の丸
２）への渡櫓周辺（非公開）
３）ロの渡櫓（非公開）
各所にビジュアルパネルやデジタルサイネージ、撮影時の衣装及び小道具の展示
ロケ地巡りでは松竹撮影所の担当者が一緒に同行し、撮影秘話などを披露します。
《映像配信》
ロケ地巡りに応募された方に限りロケ地巡りを撮影した様子を姫路フィルムコミッションが運営するWEB専用サイト「心で旅する姫路」にて一定期間、配信させて頂きます。
■応募期間 令和２年１１月１１日（水）10:00 〜 令和２年１１月２６日（木）24:00
■募集人数 １００名 各組２５名
※応募多数の場合は抽選を実施します。
■当落発表 令和２年１２月１日（火）１７：００
※申込完了報告メールに記載のURLにて当選者の受付番号を掲載し、当選者へは12月4日（金）迄に招待状をお届けします。
また、ご応募頂いた方全員には、１２月下旬目途にて映像配信サイトのご案内もお届けします。
■申込先 映画「引っ越し大名！」ロケ地巡りin姫路城 申込専用フォーム
（申込専用フォーム） https://himeji-location.jp
（イベント受付窓口） 「引っ越し大名！」ロケ地巡りin姫路城運営事務局
松竹ナビ関西オフィス内 （平日のみ 10:00〜17:30）
TEL：06-7166-0076 メール：himeji.location@gmail.com
※電話、FAX,メールでの申込は受付していません。
■イベント主催：姫路市観光推進課、姫路フィルムコミッション
■企画制作：松竹ナビ株式会社
■協力：松竹株式会社、松竹京都撮影所
お家で姫路城を楽しめる姫路城初となるバーチャルツアーを開催のお知らせ
第一弾は、お城好きの落語家として有名な春風亭昇太師匠をゲストに「行きは攻め、帰りは守り」の目線で姫路城の縄張りを巡る内容となっています。
第二弾は、姫路フィルムコミッションが撮影支援したNHK「ブラタモリ」や関西テレビ「新説！所JAPAN」で姫路城を案内していただいた城郭考古学者の千田嘉博先生と、テレビ朝日系列「サンドウィッチマン＆芦田愛菜の博士ちゃん」の番組で姫路城にきてくれた"お城博士ちゃん"こと栗原響大(ひびき)君が、奔放初公開！となる「ぬの門櫓一階部分」「リの二渡櫓」に潜入し、建物の構造など、見どころポイントについて、ご紹介して頂きます。
生配信ならではのチャット機能を使った質問タイムもあり、新感覚の姫路城バーチャル旅行を楽しんでみませんか。
＜第1弾＞
【配信⽇時】令和2年11月28日（日）15時30分〜17時
【出 演 者】春⾵亭昇太氏、姫路城観光ガイド1名、ＭＣ1名
【販売価格】2,000円（税込）
【詳 細】
https://motto-himeji.jp/entry/detail.aspx?item_code=2020-1&season_name=2019
＜第2弾＞
【配信⽇時】令和2年12月6日（日）15時〜16時30分
【出 演 者】城郭考古学者 千田嘉博先生 ／ お城好き博士ちゃん 栗原響大君
【販売価格】2,000円（税込）
【詳 細】
https://motto-himeji.jp/entry/detail.aspx?item_code=2020-2&season_name=2019
「心で旅する姫路」Presented by Himeji FC
〜姫路の魅力を心で楽しみ、旅した気分になろう〜
姫路の魅力をフィルムコミッション目線で、動画や写真にてご紹介させて頂く「心で旅する姫路」サイトにて動画をUPしましたので是非、ご覧頂けたらと思います。
【心で旅する姫路ウェブサイト】
https://kokohime.com/
【UP動画】
１）酒米の王様「山田錦」“GIはりま”として世界に発信！！
https://kokohime.com/topics/
※インスタグラムでも配信していますのでフォローの程、よろしくお願いします。
