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2020/02号

工場夜景を堪能。黄昏どきも魅力の「なぎさ公園」周辺

(姫路市網干区)




「工場萌え」という言葉がブームになったのは、今から10年以上も前のことだろうか。コンビナートや工場の林立する煙突、吹き上がる煙、迷路のようにつながったタンクや配管、神秘的なまでの夜間照明のシルエットなどを愛好すること、あるいは愛好する人々のことを指すようだが、姫路市でも何年か前から臨海部の工場を巡る「工場夜景ツアー」が催され、人気を呼んでいる。

 その中でも撮影スポットとして人気なのが、網干臨海大橋から望む日本触媒姫路工場と、その東側の県立網干高校の南に広がる網干なぎさ公園から見るダイセル姫路製造所網干工場だ。

 網干臨海大橋は日本触媒の工場の北側に架かっているのだが、橋の東側のたもとから、あるいは橋の上からなど、さまざまなアングルで工場夜景を楽しむことができる。

 特に照明によって黄金色に映し出されるタンク群のメタリックな輝きは、まるで異空間に出現した宮殿のようにも見え、ファンタジックな気分に浸らせてくれる。

 一方のダイセルの工場は、なぎさ公園内にある小高い丘の上からじっくりと見学することができる。

 夜空を引き裂いて高く伸びる煙突と、複雑な構造を見せて縦横に連なるプラント群の配管など、ライトに照らされて白煙をなびかせる夜の工場はまさに迫力満点で、今にも熱い鼓動が聞こえてきそうな気がする。

 もちろん、工場夜景がそのままドラマや物語の舞台になるわけではなく、背景あるいは舞台装置として機能するのだろうが、いろんな設定が考えられるのではないだろうか。

 たとえば、工場のライトを背に寄り添う恋人たちのシルエット。車窓に夜景が映り込む橋上のドライブシーン。点滅する光によっての深まる闇の中での息詰まる格闘シーン。照らし出された工場の圧倒的な存在感の前にひれ伏す孤高の少年。駅伝大会への出場を目指して工場脇をひたすら走る若者の横顔……。想像力を発揮すればいろんなシーンが現出できるに違いない。

 つい夜景にこだわったが、なぎさ公園周辺の黄昏どきにも魅力がある。すぐ目の前が海で、対岸にはヨットハーバーと近代的なごみ焼却施設のあるエコパークあぼし。右に目を転じれば日本触媒のプラント群。その合間から姿を見せる家島群島。それらが淡いシルエットとなって静かに迫ってくる黄昏どきのロケハンもお薦めしたい。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

姫路城冬の特別公開情報と姫路城マラソン2020 〜冬のイベント情報〜



〜世界遺産・国宝 姫路城 冬の特別公開〜
 世界遺産・国宝 姫路城の特別公開として、2020年2月1日(土)〜29日(土)の期間に太鼓櫓と帯の櫓が特別公開されます。

【開催日時】令和2年2月1日(土)〜29日(土)
9時〜16時30分(閉門16時、閉城17時)
【開催場所】姫路城太鼓櫓、帯の櫓
【入場料】大人(18才〜)   1,000円
小人(小学生〜中学生 300円
【内容】備前丸の南東で城の防御を強化する目的で築造された帯曲輪の太鼓櫓と帯の櫓(一部)が特別公開されます。
また、姫路城特別公開にあわせ、入城記念書(御城印)が販売されますので、是非、この機会にお買い求め下さい。
料金:300円 
販売所:姫路城売店(姫路城出改札横)
【お問い合せ】姫路城管理事務所
TEL:079-285-1146


● 世界遺産 姫路城マラソン2020
令和2年2月23日(日)に姫路城マラソンが開催されます。
沿道にはたくさんの方が応援に駆け付けるほか、市民団体によるおもてなしが各ポイントで行われます。
また、大会を盛り上げるため、大手前公園にて市民ステージやグルメゾーンが設置されますので、是非、足を運んでください。

【開催日時】令和2年2月23日(日)9:00〜 
※大手前公園にて22日〜23日にかけてマラソン祭が開催されますので、詳しくは公式ホームページをご覧ください。
【開催場所】姫路城周辺
【内容】マラソン、ファンランを含めて約12,000人が参加する市民参加型マラソン大会となっています。世界遺産姫路城を始め、姫路の名所旧跡や自然を満喫できるコース設定となっています。
【交通規制】大会当日は7時〜17時の間を目安に、姫路城周辺、コース周辺で交通規制が行われますので、自動車の使用はできる限り控えて頂きますようお願いします。
 【主催】世界遺産姫路城マラソン実行委員会
【お問い合せ】TEL:079-221-2861 
公式HP: http://www.himeji-marathon.jp/

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