メールマガジン

最新の記事

2019/08号

映画「引っ越し大名」・松平直矩ゆかりの地(5) 御着の宿

(姫路市御国野町御着)




 幕府から生涯に7度もの引っ越し(国替え)を命じられた実在の姫路藩主・松平直矩をモデルにした映画「引っ越し大名!」の8月公開を前に連載してきた「松平直矩ゆかりの地」シリーズ。5回目は、直矩ら大名の引っ越しや参勤交代に不可欠だった宿場の話を。

 交通の要衝であった姫路には江戸時代、何本かの街道が交わり、それぞれの街道に宿場(宿駅)が設けられていたが、江戸を基点にする五街道に次いで重要視されていた京都と下関を結ぶ西国街道の、姫路藩領内にあった宿場の一つが今回紹介する御着(ごちゃく)の宿である。

 御着には戦国時代には、かの黒田官兵衛が仕えていた小寺氏の居城・御着城があり、城下町として発展したが、羽柴秀吉との戦いに敗れて落城。江戸時代に入って西国街道が整備されると、御着は東の加古川宿と、西の姫路宿の〓間(あい)の宿〓として賑わった。

 平成2(1990)年に地元自治会が発行した『播磨御着群誌』にも「昔は参勤交代の制があり諸大名がこの地を通過されましたが、姫路城下での泊りをさけて姫路の北増位の山下から市川の堤防を下って御着へ出て宿をとった様です」の一文が見られ、宿場としての賑わいがうかがえるが、明治に入り山陽鉄道が開通すると宿場は存在意義を失い、大半の宿屋が廃業していったという。

 その御着の宿は、今もJR御着駅から国道2号の一本南、天川橋を渡った旧西国街道の道筋に面影を残している。ここ20年ほどで新しく建て替えられた家が増えたが、それでも漆喰壁に虫籠窓、格子戸といった往時を偲ばせる町家も残っており、町並みの間を旧街道が所々で味のある曲線を描きながら伸びている。

 寺院が多いのも特徴で、天川を渡ってすぐ左手にあるのが御着城主・小寺氏が深く帰依したと伝わる徳證寺。築地塀が周囲を取り巻き、山門は閉じられていたが、遠目にも風格を感じさせ、塔のような建物が異彩を放っている。

 さらに東に進むと御着公会堂があり、実はここが宿場の本陣跡だそうで、「このあたりには、敷地約二一〇〇坪、本陣の部屋数三〇室、そのうち畳敷きが二六室で……の本陣があった」との案内板が立っている。

 さらに東に向かうと木々に覆われた大歳神社と、その東側にピンクがかった美しい築地塀の延命寺があり、両者が寄り添って映像的に趣のある構図を見せている。

 ほかにも国道の南側には天川神社とも呼ばれる小寺大明神、北側には官兵衛の祖父重隆と生母の明石氏を祀る黒田家廟所や、その昔、天川に架かっていた総竜山石製の旧天川橋なども見ることができる。

 ざっと見てきた御着の宿。「引っ越し大名」松平直矩も、何度か足をとどめたに違いない。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

櫓漕ぎ体験会/手柄山植物園の夏休みイベント


和船体験


ハエトリソウ


ウツボカズラ

 今年も姫路城内堀にて櫓漕ぎ体験会を実施します。
 滅多に体験できないですので、この機会に是非、参加してください。

【櫓漕ぎ体験会の実施について】
 ■主  催  姫路藩和船文化協議会
 ■実施日時  令和元年8月22日(木)・23日(金)
        2日間
  (午前の部)午前10時〜 午前11時30分〜 2回
  (午後の部)午後2時〜 1回     約1時間
 ■場  所  姫路城内堀
        (好古園東側付近・和船乗場)
 ■内  容  姫路藩和船の解説、操船道具の解説、
        船上での櫓漕ぎ体験
 ■申込み先  姫路藩和船建造委員会事務局
        電話:079-280-3371
        受付時間:午前9時から午後4時
       (月曜から土曜)
 ■参加費   櫓漕ぎ体験会への参加費用は無料です。
        定員は、各回20人まで(先着順)
        となっています。
        中学生未満の方は、
        保護者同伴でお申し込みください。
        (当日キャンセル可能。)
 ■そ の 他  悪天候の場合は
        講義のみとなる可能性があります。
        予めご了承ください。
        <持ち物> 運動靴(動ける服装)
             帽子やドリンク

 手柄山植物園の夏休みイベントということで、「食中植物園」と「市花さぎ草展」が開催されます。
 「食中植物園」では、個性豊かな食中植物100点が展示され、「市花さぎ草展」では、園内で大切に育てられた「さぎそう」200点が展示されますので、是非、足をお運びください。

 ■開催日   <食中植物園> 令和元年7月13日(土)〜9月1日(日)
        <さぎ草展>  令和元年8月10日(土)〜8月22日(木)
 ■開催時間  午前9時から午後5時まで(入園は午後4時30分まで)※金曜休園
 ■入園料   大人200円、6歳から中学生は100円
 ■内 容
   <食中植物園> ウツボカヅラを中心に約100点の展示のほか、
   イラストコーナーも設置します。
   各種食中植物の解説、育て方など職員のミニ講習会が実施されます。
   毎週土、日曜 各日11時〜
   <さぎ草展> さぎそう200点の展示のほか、さぎそうを年中開花させる技術や
   無菌培養について紹介するミニ講習会も開催されます。
   開催日は10日(土曜)、11日(日曜)、12日(月曜)、13日(火曜)には、
   各日、抽選で入園者100名様に「さぎそうの苗」のプレゼントがあります。
 ■主 催   姫路市立手柄山温室植物園 共催:自然と盆栽同好会
        電話:079-296-4300

前のページへ戻る

新着動画

Copyright(C) Himeji Film Commission. All Rights Reserved.