メールマガジン

最新の記事

2018/02号

稀有な存在。「昭和」が薫る町並みの深い味わい

(姫路市網干区)




 姫路の「昭和レトロ」シリーズ第4弾の今回は、姫路市網干(あぼし)区の新在家・興浜(おきのはま)・余子浜地区。姫路市と合併以前の戦前の網干町時代からの町の中心地で、以前にも大正期に建てられた和洋折衷の豪邸「山本家住宅」や昭和15年竣工の網干商工会館、昭和初年に建てられた旧大蔵省赤穂塩務局網干出張所跡などを紹介してきたが、至る所に古き良き時代の残り香が漂う稀有な町だといえる。

 3地区の中でも商業地のイメージが色濃いのが旧龍野藩領だった新在家。とりわけ大正末期に網干銀行の本店として建てられたレンガ建て銅板葺きの洋館がある「橋本町商店街」は、シンボルだったテント地のアーケードこそなくなったものの、ファサードに緻密な彫刻を施した時計店などもあり、華やかかりし時代を偲ばせている。

 橋本町商店街を抜けるとカラー舗装をした「あぼし一番街」。かつての本町通りで、シャッターを下ろした商店と格子構えの町家が混在。龍野藩の旧大庄屋宅「加藤家」も残るが、むしろ面白いのは本町通りから外れた裏通りの道筋。飲食店街の面影を残すアーケードが架かる狭い路地や、二階の窓に腰掛け縁が出張る古い民家、屋根に物干し場を設けた格子窓の家、相撲場のある古い神社など、まるで松竹大船の映画にも出てきそうな雰囲気が残っているのである。

 本町通りを西に向かうと、旧丸亀藩領だった興浜。「山本家住宅」など名士や旧家の家屋敷が多かった所で、「丸亀藩陣屋門跡」も残るが、山本家の斜め前にある古い店構えの仕出し屋兼魚屋さんやガラス戸の提灯屋さん、蔦が絡まる網干商工会館にも味わいがある。

 興浜から揖保川沿いに北に上ると余子浜。幕府の天領だった所で、集落の西南端にあるのが「加藤家」で、揖保川の舟運を生かした回船業で栄えた旧家。白漆喰に黒い羽目板を巡らせた長屋門とそれに続く蔵の美しさは格別だ。

 ほかにも網干には、しっとりとした落ち着きのある「大覚寺」や「善慶寺」などの古刹や、少し足を伸ばせば外国人技術者らが暮らした「ダイセル異人館」などもある。レトロな町家などが〓点〓として残っているところは少なくないが、それが“線”として、また“面”として残っているところはそう多くない。そんな稀有な存在が網干の町。「昭和」が薫る町並みの深い味わい。その豊かさをぜひ味わっていただきたい。

姫路へ行こう!

今月の話題はこれ! 〜姫路城特別公開情報〜




●姫路城 冬の特別公開
 冬の特別公開として折廻り櫓の内部が公開されていますので、この機会に是非、足を運んでください。
【開催日時】
 平成30年 2月 1日(木)〜 平成30年 2月28日(水)
【時  間】
 9:00〜16:00 ※閉門は17時  
【公開場所】
 世界遺産 姫路城大天守南東 折廻り櫓
 ※見学は無料ですが、姫路城の入場料は必要です。
【内  容】
 城内に74棟ある国指定重要文化財の一つで、西は大天守東面の 石垣に隣接し、東は備前門に接続した2層2階の多門櫓です。
 今回は、普段は公開していない折廻り櫓と備前門にある全ての部屋を見学でき、建物に関する解説を案内ガイドにより、役割や歴史的背景などを説明して頂きます。
【主  催】姫路城管理事務所
【問合わせ】TEL 079-285-1146

●世界遺産 姫路城マラソン2018
 2月11日(日)に姫路城マラソンが開催されます。
沿道にはたくさんの方が応援に駆け付けるほか、市民団体によるおもてなしが各ポイントで行われます。
 また、大会を盛り上げるため、大手前公園にて市民ステージやグルメゾーンが設置されますので、是非、足を運んでください。
【開催日時】 平成30年2月11日(日)9:00〜 
 ※大手前公園にて10日〜11日にかけてマラソン祭が開催されますので、詳しくは公式ホームページをご覧ください。
【開催場所】 姫路城周辺
【内  容】 マラソン、ファンランを含めて約10,000人が参加する市民参加型マラソン大会となっています。世界遺産姫路城を始め、姫路の名所旧跡や自然体験を満喫できるコース設定となっています。
【交通規制】大会当日は7時〜17時の間を目安に、姫路城周辺、コース周辺で交通規制が行われますので、自動車の使用はできる限り控えて頂きますようお願いします。
【主  催】世界遺産姫路城マラソン実行委員会
【問合わせ】TEL 079-221-2862 
 公式HP: http://www.himeji-marathon.jp/

交通規制のお知らせ.pdf

前のページへ戻る

新着動画

Copyright(C) Himeji Film Commission. All Rights Reserved.