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2017/07号
レトロ感満載。昭和26年に開園の姫路市立動物園
(姫路市本町)
子どもたちの笑顔が輝いていた時代。誰もが明日に、未来に、希望が持てていた時代。東京オリンピックや新幹線の開通に色めき立っていた時代。そうした時代への郷愁からか、連続テレビ小説「ひよっこ」など、テレビの世界では昭和30年代から40年代にかけての時代がまだまだブームのようで、そうした時代設定が可能なロケ地はないかとの問い合わせをいただくことも多い。姫路市内でもほんの10年、15年前あたりまでなら、戦前の面影を残した映画館の松竹座、昭和35年に竣工した姫路球場、昭和39年にオープンしたスケート場の姫路アリーナ、昭和34年にできた姫路駅デパート、昭和41年に開通した姫路モノレールの駅や軌道が残っていたのだが、今はその姿を認めることはできない。
そんな中にあって、うれしいことに今も健在なのが姫路市立動物園である。第2次世界大戦を戦った日本と連合国の平和条約である昭和26年のサンフランシスコ講和条約締結を記念して開園した動物園で、今年で開園66年。大人200円、小人30円という入園料金もまさに「昭和」だ。
最近の動物園のようにパンダやコアラといった珍しい動物がいるわけもない。北海道の旭山動物園や大阪の天王寺動物園のようにいろんな仕掛けやイベントが用意されているわけでもない。打ちっぱなしのコンクリートやフェンスで覆われた昔ながらの獣舎に、せいぜいライオン、アジアゾウ、ヒグマ、キリン、ホッキョクグマぐらいが目立つだけの動物園なのだが、どんなに時代が移り変わっても、それらの動物を見つめる子どもたちの熱を帯びた目は変わらない。
とりわけ映像的にうれしいのが、園内南側にある遊戯施設。3機の飛行機が桜の枝を掠めるように低くグルグルと回る飛行機。一番の高みですら地上から12メートルしかなく、車輪状の鉄のフレームがギシギシと音を響かせながら回る観覧車、懐かしい0系の車両が走る新幹線……。いずれも何度もペンキの塗り替えが行われているが、設置されたのは昭和39年。昭和30、40年代を舞台にしたNHKの連続小説「てるてる家族」のロケ地になったのも頷ける。
姫路城内にあるだけに園内は緑が豊かで、概ねどの場所からでも姫路城の勇姿が捉えられるのも特徴の1つだが、特に観覧車からの眺めは最高。春には桜の雲海の上をゴンドラがゆっくりと上り下りし、その向こうに覗くのが白亜の姫路城。これだけでも得がたい絵になるだろう。
姫路へ行こう!今月の話題はこれ
〜家島天神祭&花火大会〜
1,000年以上の歴史がある家島神社にて、今年も海上の安全と五穀豊穣を祈願して家島天神祭が開催されます。
豪華絢爛に飾られた檀尻船2隻が海上を航海する姿は圧巻です。また、船内では笛や太鼓等の音頭に合わせ獅子や踊子が演舞します。
夏の思い出に是非、家島まで足を運んでください。
【日程】 平成29年7月24日(月)〜25日(火)
24日(宵宮)
17:30〜 真浦港・宮港にて檀尻船上にて獅子舞演舞
25日(本宮)
7:30〜 真浦港・宮港より天神浜に向けて檀尻船が出航
11:00〜 家島神社に両地区合同で獅子舞を奉納
夕刻〜 真浦港・宮港にて檀尻船上にて獅子舞演舞
21時頃〜 花火大会(1,000発)
【問合せ先】家島観光事業組合 079-325-8777
〜第39回姫路みなと祭海上花火大会〜
夏の風物詩である花火大会が姫路港にて開催されます。
今年は姫路港が国際拠点港湾に指定され50周年の節目として例年より1,000発増の5,000発の花火が打ち上げられます。台船から打ち上げられる花火は迫力満点ですので、是非、家族全員で観覧してください。
【日程】 平成29年7月29日(土)
※悪天候の場合は、翌日30日に延期
・海上神事 17:00〜17:30
・海上放水パレード 18:30〜18:50
・オープニングカウントダウン 19:30〜
・花火大会 19:30〜20:45
【会場】 姫路港
【問合せ先】姫路市役所産業振興課 079-221-2504