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2016/01号
パフォーマンスの高さが魅力。瀬戸内海を望む景勝の地「木庭山」
(姫路市木場)
姫路市南東部の海岸線に「小赤壁」と呼ばれる名勝がある。ヨットハーバーがある木場港と、奈良時代に僧行基が開いたという韓泊(からとまり)の比定地の1つ、福泊港の間に横たわる山が海に面して奇岩巨岩の断崖をなしていて、三国志の舞台として知られる揚子江の赤壁に似ているところから、この名が付いたと伝えられている。今は落石事故防止のため通行不可となっているが、かつては断崖の下を遊歩道が続いていて、こちらもロケの好適地だったのに残念としか言いようがない。それはさておき、この小赤壁の背後に横たわる山の1つが木庭山で、山上に木庭神社や木庭山古墳群があるのだが、それ以上に有名なのが山上からの眺望の素晴らしさ。さまざまな船が行き来し、家島諸島など瀬戸の島々が浮かぶ眼前の海の美しさはもちろん、東側と西側には工場群が林立するなど、まるでパノラマのように景色が広がり、市内随一の景勝の地になっている。
この素晴らしい景色を前に若い二人に恋を語らせるのも悪くないが、前述したように南側は海に切り立った断崖。その手前の〓猫の額〓のような草はらをうまく使えば、格闘劇やサスペンスもののスリリングなシーンが手に入るに違いない。
加えてこの木庭山山上からは、東に位置する姫御前山や燈籠地山に向かって尾根道が続いている。一応ハイキングコースとして整備もされているのだが、どこを切り取っても人工の手が入っていない昔ながらの道に見え、時代劇の多彩なシーンに使えそうだ。特に道の両側に竹林が続く一角は、いわゆるチャンバラシーンにもってこいの雰囲気が漂っている。
ほかにもこれらの山の随所には地元の人が野菜などを作る畑が見られ、三つの山が独立峰のように一体となっているので、どこを歩いても空が近く、時おり海を垣間見ることもできる。「のどかな瀬戸の島」に仮託した使い方もできるだろう。
さらに付け加えると、姫御前山と燈籠地山には徒歩で登るしかないが、木庭山へは木庭神社への参道のほか自動車道が通っており、機材や装備の運搬にも問題はない。絶景の地へ手軽に……というのも少なからぬメリットである。
いずれにせよ、限られた時間と予算の中で、1ヶ所に滞在するだけで、いろんなシーンを捉えることができる──このパフォーマンスの高さが木庭山一帯の最大の魅力で、山の西側には木場ヨットハーバーがあり、東側には砂浜の海が続く福泊マリーンベルトやキャンプ場もある。併せてロケハンされてみてはいかがだろう。
姫路へ行こう!今月の話題はこれ
「トーク&シネマ」参加者募集のお知らせ
2015年5月に公開された映画「駆込み女と駆出し男」は、姫路の書写山圓教寺でメインロケが行われた作品で、姫路からも約40名の女性エキストラが参加しました。今回、映画監督の原田眞人さんのトークショーと映画の上映会の参加者を募集します。
【トーク&シネマ参加者募集】
■日時 | 2月13日(土) 13:30〜16:30(開場 13:15) |
■場所 | アースシネマズ姫路(姫路市駅前町27 テラッソ姫路4F) |
■内容 | ○原田眞人監督とのトークショー 撮影時のエピソードなどを語っていただきます ○映画「駆込み女と駆出し男」上映会 ○ロビーでのパネル展示 |
■定員 | 330人 ※応募多数の場合は抽選。当選者にのみ入場整理券を郵送。) |
■参加料 | 無料 |
■申込方法 | 1月25日(月)までに、代表者の氏名、郵便番号、住所、電話番号、同行者の氏名(1名まで)と「トーク&シネマ参加希望」を明記し、はがき、ファクス又は電子メールで申込み。応募者多数の場合は抽選。 |
■申込先 | 〒670-0012本町68 「姫路フィルムコミッション・トーク&シネマ」係 (Tel287-3653・Fax222-2410・電子メールhfc@himeji-kanko.jp) |