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2015/10号
港と路地裏。レトロ感あふれる島ならではの魅力
(姫路市家島町)
播磨灘の中央に浮かぶ家島群島。大小40あまりの島からなるが、人が住んでいるのはわずか4島で、その中心をなしてきたのが今回紹介する家島本島である。家島本島は大きく真浦地区と宮地区に分かれ、それぞれ真浦港と宮港を擁している。真浦港は島の基幹産業である海運業、砕石業の拠点港で、石材の運搬にあたる巨大なガット船が停泊し、港に面したドックからは船舶を修繕しているのか、リベットを打つような音が絶え間なく響いている。海運・砕石業とも長く低迷しているようだが、港には造船所のクレーンが林立するなど、どこかエネルギッシュな風景が広がり、何かしらの物語が生まれてきそうな気にさせる。
一方の宮地区は昔ながらの漁師町。深い入江になった港を取り囲むように家々が折り重なって続き、数多くの漁船が岸壁に舫い、網や籠などの漁具がそこかしこに積み上げられている。入江だけに水面もとても穏やかで、船の傍らでぼんやりと海を眺める赤銅色に日焼けした老漁師や、その横に蹲って毛づくろいをするネコを配したくなるような雰囲気が漂っている。
港の印象は異なるが、2つの地区に共通しているのが「路地裏の魅力」。すぐ背後が山で、平地が少ないという島特有の立地条件のために、海沿いの外周道路など一部の道路を除けば、せいぜいバイクしか通れないような狭い路地が網の目のように続いているのだが、実にこれが味がある。
路地から路地を迷い込むように歩いていくと、赤錆たトタンが壁に貼り付けられた古い民家や、元は旅館か料理屋といった風情の粋な建物に出くわしたり、今は使われなくなった井戸やなぜかタヌキの置物に出会ったりもする。もちろん新しい住宅もあるのだが、「昭和」の匂いに溢れた路地そのもののレトロ感の前では、それすらも懐かしさの中に紛れ込んでしまうのである。
港と路地裏を紹介したが、島にはこれ以外にもロケ地としての魅力を数多く抱えている。
まず海。多島美を誇る瀬戸内海の島だけに、少し高みに上ると美しい海を望むことができる。特に家島十景の1つ、現在の清水公園付近からの眺めは実に素晴らしく、道路も広く整備されているので、車のCMなどの撮影にもお薦め。真浦地区から南へ行った海洋センター付近の坂道からは坊勢島、西島が望め、感動に値する景色が広がっている。
島の東端にある家島神社もなかなかの魅力。海に面して大鳥居が立ち、天神の森と呼ばれる原生林が境内を覆っている。森閑とした中に絵になる佇まいが広がっているのである。
姫路へ行こう!今月の話題はこれ
屋台が激しく練り合う、播州の秋祭りに行こう
豪華絢爛な屋台に、男たちの勇ましい掛け声、熱気あふれる姿に圧倒される播州の秋祭りの季節がやってきました。
姫路の祭りは屋台が主役!
播州屋台は美しい姿と勇ましさを併せ持ち、練り合わせられる姿は感動を呼び、日本一の屋台との呼び声もあります。感動を呼ぶ迫力を是非体感してください。
<代表的なお祭り・兵庫県指定重要無形民俗文化財>
【灘のけんか祭り 松原八幡神社】
<アクセス>
姫路市白浜町甲396
山陽電鉄「白浜の宮駅」南西 徒歩約3分
<日 程>
宵宮 10月14日(水)・ 本宮 15日(木)
※天候にかかわらず決行予定、15日(木)は、
荒天などで祭りは中止の場合は16日(金)に順延。
全国各地のけんか祭りの中でも、最大級の祭り。
旧灘7カ村の屋台の練り合わせや神輿の激しいぶつかり合いが見どころ。
【毛獅子の舞 大塩天満宮】
<アクセス>
姫路市大塩町汐咲1-50
「大塩駅」南 徒歩約3分
<日 程>
宵宮 10月14日(水)・ 本宮 15日(木)
※雨天順延・両日雨の場合は16日(金)に順延。
地域の8地区からお目見えする8頭の毛獅子の舞が見どころ。躍動感あふれる舞が見られます。
【魚吹八幡神社 秋季例祭風流(提灯まつり)】
<アクセス>
姫路市網干区宮内193
山陽電鉄「網干駅」から徒歩約15分
<日 程>
宵宮 10月21日(水)・ 本宮 22日(木)
播州地区では最多の氏子を誇り、
屋台の数は18台あります。
宵宮で見られる、珍しい「提灯練り」も見どころ。
◆映画「超高速参勤交代リターンズ」エキストラ募集のお知らせ◆
映画「超高速参勤交代リターンズ」の撮影が姫路城にて行われます。
今回撮影のシーンは、役者の出演はございませんが映画の冒頭の行列シーンとなりますので、ご出演いただく男性エキストラの皆さんが主役になれます!是非お気軽に応募ください。
応募期限 10月20日(火)17時まで
詳しくはこちら⇒ http://www.himeji-kanko.jp/fc/news.php?eid=00150