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2015/05号

異国情緒にあふれたドーム型の仏塔がある名古山霊苑

(姫路市名古山町)


仏舎利塔


仏舎利塔内部


東宝塔跡(展示広場)

 姫路城の西約1キロに位置する名古山霊苑。丘陵地に開かれた総面積29.4haの近代的墓地公園で、春のサクラやツツジ、秋の黄葉したイチョウ並木なども映像的に魅力だが、やはり一番の魅力は中央にそびえる仏舎利塔だろう。

 仏舎利塔はその名の通り仏舎利(お釈迦様の遺骨)を安置する仏塔のことで、中央にそびえる高さ38mのドーム型の塔(大塔)の中には、1954年にインドのネール首相から姫路市に贈られた仏舎利を納めた厨子が安置してある。

 塔内に入ると、金色の厨子のはるか頭上に二羽の鳳凰が舞う姿を描いた巨大な天蓋がかかり、その下には釈迦三尊像と十大弟子の立像が並ぶなど、厳かな中にも豪華絢爛な宗教絵巻を描き出している。ちょっと他では味わったことのない、空気までがどこか濃密かつ神秘的な雰囲気で、その不思議な圧迫感に思わずたじろいでしまうのである。

 この雰囲気を映像にどう引き出し、何を語らせるのかも楽しみの1つだが、それ以上の魅力にあふれているのが、宗教施設の設計で知られる大岡實氏の手になる仏塔の外観そのものである。石造建築ならではの硬質の白をまとい、中央に大塔をそびえ立たせ、周囲に6基の小塔を巡らせた外観は東洋的な異国情緒にあふれ、切り取り方次第ではインドとかミャンマー(ビルマ)の雰囲気を演出できるし、「○○レンジャー」のような子ども向けの「戦隊もの」のワンシーンに取り込んでも面白そうである。

 仏舎利塔の外周には、これも異国情緒あふれる石造の納骨堂や石仏堂、講話館、さらには噴水池や陸軍墓地などもあり、仏舎利塔群として全体を捉えて、そのスケール感を楽しむこともできる。

 最後になるが、仏舎利塔の東側にある東宝塔跡(展望広場)の高台も面白い。そこに至るには、66段もの階段を登らなければならないが、階段の真ん中には上から水がカスケード(小滝)のように流れ落ちており、清涼感たっぷり。高台に上り切るとギリシャの建築様式によく見られる列柱で構成した構造物が二基並んでおり、何とも不思議な光景を形づくっている。随分簡略化した神殿のようにも、藤棚か何かの棚のようにも見えるが、ここもまた近未来の「戦隊もの」などに使えるだろう。

 さらに付け加えると、城見台とも呼ばれるこの高台からは先ごろグランドオープンしたばかりの姫路城の西面を、ほぼ正面から捉えることができる。その景観のよさは「姫路城十景」の1つに選ばれているほどだが、南側正面から見る姫路城とは違って、とてもスリムなフォルムを見せており、姫路城のまた違った魅力に気づくことができるだろう。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

第28回 家島町観光釣り大会・第13回 家島島めぐり


観光釣り大会

 家島町観光事業組合の行うイベントで、毎年6月の第一日曜日に家島・坊勢島・男鹿島のどこか一つのエリアを決めて釣り大会を行っております。
 今回は、男鹿島を会場に開催されます。普段とは一味違ったイベントに是非参加ください。
(※詳しくは、こちら http://h-ieshima.jp/news/event )

【日   時】6月7日(日) 8:20〜 ※雨天決行
・釣り時間 9:00〜12:00
・島めぐり時間 9:30出発〜 1時間30分くらいの予定
【場    所】家島諸島・男鹿島(タテノ浜周辺)
【受付場所】家島諸島・男鹿島 タテノ浜 本部前
【募集人員】小学生以上 200名
【参 加 料】釣りの部・島めぐりの部 共 大人2,500円(中学生以上)/ 小人1,500円
※昼食・飲み物・保険代含む
※振込手数料は、ご負担下さい
【申込方法】ハガキまたはFAX、メールで住所・氏名・生年月日・性別・電話番号・申込コースを記入のうえ申込み(振込の確認をもって予約完了)
【申 込 先】〒672-0101 姫路市家島町真浦590-7  家島観光事業組合
〓079-325-8777 Fax079-287-9911
Email : ieshima@diary.ocn.ne.jp
【受付開始】5月10日〜 定員になり次第締め切り
【営業時間】10:00〜16:30(メールは24時間受付)
※釣り具、エサは各自持参
※往復の交通費は各自負担
※申し込み後の返金は出来ません

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