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2013/04号

黒田官兵衛ゆかりの地(3) ・ 姫路市下手野〜青山

(姫路市下手野〜青山)




〜初めて指揮をとり、夜襲で敵の大軍を打ち破った古戦場跡〜


 永禄10年(1567)に志方城主・櫛橋伊定の娘(光姫てるひめ)を娶り、父職隆(もとたか)から家督を継いだ黒田官兵衛は2年後の永禄12年に、青山の合戦で龍野城主赤松政秀を打ち破った。

 橋本政次氏の『姫路城史』によれば、赤松政秀は御着城の小寺氏を討たんと兵3千を率いて姫路西方の青山まで攻め寄せた。そこで小寺政職は職隆と官兵衛に迎撃を命じ、官兵衛はわずか2百の手勢で、菅生川(現在の夢前川)東岸の土器山(かわらけやま)に布陣した。

 そして土器山から敵情を偵察した官兵衛は、敵が官兵衛の軍勢をおびき寄せ、多勢で取り囲んで撃滅しようという作戦だと判断。援軍の御着勢に自重すべきと命じたが、油断していた御着勢は夜陰に紛れて土器山を襲撃した敵勢を前に一戦も交えず敗走。官兵衛も数に勝る赤松軍に包囲されて窮地に陥るが、父職隆が敵の背後を衝いたため赤松勢は青山に後退。ここで敵の油断を見てとった官兵衛は、その日のうちに夜襲をかけ、散々に打ち破ったのである。

 前置きが長くなったが、その土器山(現在の船越山)は国道2号の北側にあって、山裾をJR姫新線が走っている。国道に並行して姫路の城下から西に向かう旧山陽道が部分的に残っているのだが、恐らく官兵衛もこの道を通ったと思われる。

 小高い丘のような山だが、山頂に立つと夢前川と、赤松勢が進出してきた向こう岸の青山が手に取るように見え、陣を敷くには申し分のない立地。赤松勢が攻撃を仕掛けてこようにも、東および南側は緩やかな傾斜だが、西および北側は断崖絶壁をなしており、天然の要害であったことがわかる。

 そこから旧山陽道を西に向かい、夢前川を渡ると赤松勢が陣を構えた青山。稲岡神社を中心に柿本人麻呂や和泉式部らの伝承も残る歴史豊かなまちだが、さらに西へ、国道と合流してしばらく行くと、右手のゴルフ場の手前に「黒田官兵衛古戦場跡」の碑が立っている。碑以外は、黒田家に繁栄をもたらせた目薬の木と、有岡城幽閉中の官兵衛を勇気づけた藤の木が植えられているだけ。ゴルフ場には千石池と呼ばれる池があり、地元では戦国池と呼ばれる。映像的には「市街地に残る里山」の雰囲気が色濃い土器山も魅力がある。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ




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是非、新しい姫路の体験メニューをお楽しみください。


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姫路城内堀和船運航期間
[1] 4月14日(日)までの期間は毎日
[2] 4月20日(土)〜5月26日(日)の期間は土曜・日曜・祝休日のみ運行
運航時間 [1]9時30分〜17時 [2]9時30分〜16時※所要時間は30分程度
乗り場 姫路城内堀乗り場(好古園東側武者溜り)
乗船料 一般1000円、小学生500円
(小学生未満は大人1人につき1人無料。2人目からは500円)
参加方法 午前9時から乗り場受付にて販売 (※販売は当日券のみ)
問い合せ 姫路市観光交流推進室 電話 079〓287〓3652


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体験時間 10時〜12時・13時〜16時 (1回1時間以内)
開催場所  姫路市家島町宮 清水の浜(家島本島宮港下船 徒歩5分)
体験料金 一回 300円(小中学生 150円)
参加方法 電話予約。当日も空きがあれば随時受付。
その他 悪天の場合は中止。各自時現地集合。
下半身が濡れることがあるので、着替えが必要。
申込み先 姫路市家島B&G海洋センター 電話 079-325-1000

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