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2012/07号

歴史ロマンへいざなう山裾の古墳群と古寂びた神社

(姫路市四郷町)




 姫路市を流れる市川東岸に位置する四郷町。町内には5世紀後半の代表的な円墳である宮山古墳や、古墳時代後期の見野古墳群など80を越す古墳があり、古代遺跡の宝庫として知られている。

 近年は町内に「姫路古墳ロード」が整備され、ウォーキングも楽しめるようになっているが、映像的な魅力も備える特徴的な古墳も少なくないので、そのうちの幾つかを紹介しておこう。

 まずは見野地区の見野古墳群和光公園を中心に、横穴式石室を持つ20基の古墳が点在する見野古墳群。大半の古墳は封土が流され、石室が露出しているのだが、中でも奈良県明日香村の「石舞台古墳」になぞらえて「姫路の石舞台」とも呼ばれる10号墳はなかなか壮観。石室の天井石の長さが5mもあり、あるいはこの地の豪族の墓だったのだろうかと、いやが上でも古代ロマンをかき立ててくれる。

 もう1つ、地元で長く「めおと塚」と呼ばれてきた6号墳も見るからに魅力がある。1つの封土の中に2つの横穴式石室が並行して設けられ、内部が素通しになっている珍しい古墳で、近年の発掘調査で日本最古級の双室墳であることがわかっている。

 これら古墳群は竹林をバックに、山裾の畑の中に点在しており、1つ1つの古墳もさほど大きくないので、いきなり古代史のドラマの舞台にというわけにはいかないが、たとえば子供向けの教育番組や、古代衣装に身をまとった若い女性が出演するCMなどにはもってこいかもしれない。

 この見野古墳群から東へ、本郷地区の大年神社から南にかけての山裾に点在する火山(ひのやま)古墳群も面白い。実際に足を踏み入れて確認したのは神社に近い1基のみで、これまた石室が残るのみだが、周囲が鬱蒼とした竹林に囲まれ、人工構造物も見当たらないので、古墳とは関係なく使えそうな雰囲気。そのあたりの物陰から抜刀した武士や浪人者が現れてもおかしくない雰囲気なのである。

 大年神社そのものも古寂びた趣を今に残しており、まわりは山と田んぼだけなので、こちらも時代劇に使えそうである。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

〜真夏のキャッスルカーニバル〜 姫路お城まつりが開催!!




 姫路の夏の風物詩である「姫路お城まつり」は、歴史とにぎわいに満ちた姫路市最大の市民まつりで、今回で63回目を向かえます。
 今年は、8月3日(金)〜5日(日)の3日間開催されます。
 幕開けの3日(金)に行われるのは「姫路城薪能」です。LEDでライトアップされた修理見学施設「天空の白鷺」を背景に幽玄の世界が繰り広げられます。
4日(土)は「お城の女王発表会」やメインイベントの「市民パレード」があり夜には、姫路城の歴代城主や千姫輿入れ行列などの「歴史パレード」そして最後に1500名が一斉に播州音頭を踊る「総おどり」は圧巻です。
5日(日)は「ひめじ良さ恋まつり」で、熱い踊りが繰り広げられます。 
※イベント内容や時間は予定です。変更や中止になる場合があります。

タイムスケジュール(予定)
【メインイベント】
8月3日(金) 18:30〜21:00
          姫路城薪能(姫路城三の丸広場)
8月4日(土) 14:00〜14:25
          お城の女王発表会(大手前公園)
         15:30〜20:00
          大パレード(大手前通り) 
            ●オープニング 
            ●市民パレード
            ●歴史パレード
         20:00〜21:00
          総おどり(大手前通り)
同日 ※ステージイベント 大手前公園(13:00〜18:00)  
                 あいめっせ(14:30〜18:00)

【共催イベント】
 8月3日(金)〜5日(日) 
  姫路夏あかり2012(大手前通り・武者溜り周辺・家老屋敷跡公園)
  ※期間終了後も引き続き19日まで開催予定
 8月5日(日)  9:30〜21:00 
            ひめじ良さ恋まつり(大手前公園ほか)
          13:00〜21:00 
            サウンドフェスティバル2012(三の丸広場)

【同時開催イベント】
 8月5日(日) 19:00〜21:00 ナイトZOO(動物園)
          18:15〜1時間程度 たそがれコンサート(美術館)

【final】姫路夏あかり ちらしA4表.pdf

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