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2009/12号
若き黒田官兵衛が仕えた城址が残る西国街道の「間(あい)の宿」
(姫路市御国野町御着)
JR御着駅の東に、道路に沿って古い町並みが残る一角がある。江戸時代に姫路と加古川の「間の宿」として栄えた御着(ごちゃく)で、今年10月にもNHKのBS放送「街道てくてく旅」でも取り上げられたが、この町もまた黒田家と官兵衛ゆかりの地である。備前国福岡から播州姫路に移り住んだ官兵衛の祖父・重隆は、中播磨に大きな勢力を誇っていた御着城主・小寺政隆にその力量を見込まれて仕官。姫路城を預かって黒田家の礎を築き、その子職隆や孫の官兵衛もまた家老として小寺家に仕えることになる。 その後、官兵衛の主君・小寺政職は、いち早く「織田の世」の到来を読みとり、断固織田方につくべしとの官兵衛の訴えを退け、毛利方に味方したため信長麾下の羽柴秀吉の軍勢に滅ぼされ、御着城もまた落城の憂き目にあうのだが、官兵衛は小寺家の恩を生涯忘れず、政職の子氏職を黒田家の客分として遇したというエピソードも残っている。
その御着城の本丸跡には現在、姫路市の東出張所が建っており、堀跡とおぼしき窪地以外、城があったことを物語る遺構は何も見当たらないが、出張所の西側に「黒田家廟所」が今も残っている。江戸中期に筑前黒田藩の手によって福岡から私財を運び建立されたと伝えられる廟所で、御霊屋の中に2つの五輪塔が安置されており、左手が重隆を、右手が官兵衛の母(職隆の妻)明石氏を祀っている。
また、出張所の南側には小寺家三代とその家臣を祀る小寺大明神もあり、毎年4月29日には黒田家、小寺家、小寺家の末裔である天川家の関係者が全国から集まり、祖先慰霊の大祭も行われている。
このように黒田家とゆかりが深い御着の町だが、映像的に面白いのはやはり間の宿の面影を残す古い町並みと、歴史を感じさせる寺院や神社の存在だろう。かなり現代風の建物が増えたとはいえ、旧街道沿いや入り組んだ路地を入ったそこかしこに漆喰壁に格子窓、土蔵などのある古い民家が点在しているし、西国巡幸中の明治天皇が休息されたという延命寺や、隣接する落ち着いた佇まいの大歳神社、出張所北側に復元保存されている西国街道に架かっていた石造りの天川橋なども絵になる。
姫路へ行こう!今月の話題はこれ
「“しろまるひめ”とお友達!」
今年も残りわずかとなりました。そろそろ大掃除やお正月準備と忙しくなってきますが、その前に年賀状を書かないと…今年は、かわいい女の子にも年賀状を出してみてはいかがでしょう?
姫路市のイメージキャラクター“しろまるひめ”は、姫路城の帽子に桜の髪飾りの女の子。日本中、世界中のみんなとお友達になりたいと思っています。皆様からの年賀状をお待ちしています
■募集期間
平成21年(2009年)12月15日(火)〜
※ 12月25日(金)までにご投函ください
■送付先
〒670-0012 姫路市本町68番地
姫路城内 しろまるひめ 宛
■募集内容
“しろまるひめ”への年賀状を募集します。
ハガキの裏面にしろまるひめのイラストやしろまるひめが住む姫路城へのメッセージなど、内容は自由です。
平成22年1月3日までに届いた年賀状の中から抽選で2,000名様に姫路市観光案内所(姫路観光なびポート)で“しろまるひめクリアファイル”がもらえる「プレゼント引換券付お返事」が届きます。
ダブルチャンスとして、抽選で100名様に“しろまるひめ携帯ストラップ”をプレゼントいたします。
その他、送付いただいた年賀状の中から、“しろまるひめ”が気に入ったものにつきましては、姫路観光なびポートに掲出いたします。(掲出期間等調整中です。)
■募集要件
どなたでも応募できます。(複数応募不可)
ハガキの表面に、郵便番号、住所、氏名、電話番号をご記入ください。
※ハガキの裏面に氏名等記載の場合、また、明記もれのものにつきましては、対象外となります。
※記入いただいた個人情報は、姫路観光なびポートでの掲出以外、応募者へのご連絡の際のみ使用いたします。
■お問い合わせ
社団法人姫路観光コンベンションビューロー TEL.079-222-2285(平日9:00〜17:00)
■主催 姫路市・社団法人姫路観光コンベンションビューロー
■協賛 郵便局
しろまるひめ宛て年賀状募集ポスター(PDF,697kB)