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2009/07号
刑事ドラマブームのロケ地にふさわしい殺伐とした野積場
(姫路市飾磨区)
今年で開港50周年を迎えた姫路港(昭和34年に関税法で外国貿易船の入出港が認められる「開港」に指定された)。 一口に姫路港といっても実際は飾磨港区、網干港区、広畑港区など6つの港区からなる広域港湾で、このロケハン案内でも今年2月号で工場のプラントが林立する飾磨港区の船場川河口を取り上げた。今回紹介するのは、そこからさらに南に下った、船場川と夢前川に挟まれた入船地区にある砂や砂利の野積場である。市の南部美化センターや中部析水苑がある一画から、人影はまったくなく、ただ大型のダンプだけがひっきりなしに行き交う殺伐とした道を南に下っていくと、砂や砂利がうずたかく、まるで山のように積まれた野積場が現れる。
ビルの2階、3階ぐらいの高さはありそうな砂や砂利の山と山の間を、大型のショベルカーが腹に響くようなエンジン音をたてながら、思いがけない速さで右に左にと走り、山に乗り上げては砂や砂利をくみ出していく。その間を縫ってダンプカーが行き交い、ショベルから吐き出された砂や砂利を荷台に積み込み、慌ただしく野積場を後にしていく。岸壁に横付けされた運搬船にもクレーン状のもので砂や砂利が運び込まれ、そのたびに船体が大きく傾ぐ。
もうもうと絶えず立ちこめる砂ぼこり。空と海の青、ショベルカーの黄色の除くと、ほとんど彩りというものがなく、荒涼とした風景そのものなのだが、それがかえって興趣を引き出してくれる。もちろん採石場などに行けば似た雰囲気の場所もあるが、周囲を見渡せばこれも無彩色の工場地帯であり、しかももっぱら貨物船やコンテナ船が入出港する工業港に臨むという点が、山間の採石場にはないドラマの多様な展開をもたらせてくれそうな気がするのである。
昨今のテレビ界は、ちょっとした刑事ドラマブームのようだが、殺人事件や死体遺棄事件の現場、犯人と刑事の格闘シーンなど、いろんなシチュエーションが浮かんでくる。ただし、一帯は県の姫路港管理事務所の管理下にあり、ロケ実現には越えねばならない山が幾つもあるが、それを承知の上でも、ぜひロケハンに訪れて欲しい場所である。
姫路へ行こう!今月の話題はこれ
「松平定知氏講演会 〓戦国最強のNo.2 黒田官兵衛〓」
播磨の生んだ智将・黒田官兵衛を主人公にした、大河ドラマを実現させようと、姫路市では黒田家ゆかりの都市や関係団体とともに、さまざまな誘致活動を展開しています。
その一環として、NHK放送番組「その時、歴史が動いた」の中で官兵衛を紹介し、自らも官兵衛を尊敬するというNHKキャスター・松平定知さんの講演会を開催します。
●日時/平成21年8月23日(日)13:30〜15:00(13:00開場)
●場所/姫路市市民会館大ホール(姫路市総社本町112番地)
●募集人数/600人(応募多数の場合は抽選)
●参加費/無料
●申込み/はがきかファクス、電子メールに、代表者の郵便番号、住所、氏名、電話番号と参加者全員の氏名を書き、お申し込みください。1通で5人まで申し込めます。
●申込み先/〒670〓0012姫路市本町68番地 姫路市観光交流推進室「松平定知講演会」係 FAX.079〓287〓3657
電子メールkankokoryu@city.himeji.hyogo.jp
●締め切り/平成21年7月31日(金)必着
●当選発表/代表者への入場整理券の発送をもって、発表に代えさせていただきます。
●問い合わせ/姫路市観光交流推進室TEL079〓287〓3652