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2009/05号

豪邸の続く坂道。緑に包まれた市内随一の高級住宅街。

(姫路市)




 映画やテレビ、CMなどの映像関係者から姫路フィルムコミッションへのロケ地の照会の内容は多岐にわたっている。豊かな歴史に彩られ、海あり山あり川ありと自然景観にも恵まれているので、歴史ドラマの候補地や風景に関するものが多いが、なかには固有の家や建物に関する問い合わせも少なくない。

 たとえば昭和初期の時代設定を損なわない板塀に囲まれた日本家屋とか、その頃の銀行に見立てることができる洋館、さらには地方都市の権力者・有力者らが構えるような豪邸などなどで、こうした照会に対して私たちはストックしてきた映像情報や記憶を呼び起こして対応したり、それがなければ車や自転車を市内に走らせて新たな発見に当たっている。
 そうした照会を踏まえ、今回取り上げてみたのは「豪邸」をキーワードにした邸宅街。あえて地名は伏せるが、姫路城北西の山裾に広がる市内随一の高級住宅街である。

 山裾の斜面を切り開いて生まれた住宅地で、西宮市の夙川や苦楽園あたりに比べるとスケールは小さいが、緑の山を背景に、多彩な表情をたたえた豪邸が坂道に沿って折り重なるように続いている。
 斜面に築かれているだけに、多くの邸宅が高い石積みの上に設けられ、ガレージがビルトインしてあったり、内部をうかがえないようにするためか塀も高く、道沿いに樹木が植えられている。

 建物の外観は、いかにもシンプル&モダンな雰囲気のものから南欧風のイメージのもの、純和風の彩りのものなど多種多様だが、当然ながらエントランスや外構にも凝っており、門扉には警備会社のシールが貼られていたり、監視カメラが設置してあったりもする。
 坂道に沿っているので、眺望の良さも魅力の一つになっており、場所によっては姫路城やエキゾチックな仏舎利塔のある名古山霊苑を望むことができる。

 もちろん、東京や阪神間にもブランド化された著名な邸宅街が数多くあるが、姫路を舞台にして邸宅街を取り込みたいという場合には必見の地。ご期待に添えられることを願って止まない。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

「姫路ロケ地めぐり」開催!



 ただ今、兵庫県では「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」が開催されています。このキャンペーンは、兵庫県、県内全市町、観光関連団体等が連携し、JRグループとタイアップして実施する大型観光交流キャンペーンです。

 全国各地から兵庫県にお客様をお迎えしようとするもので、期間は、4月から6月の3ヶ月間で、兵庫県では初の開催となります。
 この機会に姫路の魅力を満喫していただけるような様々な特別企画が行われています。

 姫路城や書写山圓教寺では、普段公開されていない場所や仏像をこの期間に合わせて特別公開を行ったりしていますが、姫路フィルムコミッションでは、「姫路ロケ地めぐり」を開催しています。

 2003年公開「ラストサムライ」のロケ地となった書写山圓教寺を関係者から撮影の体験談を聞きながら歩きます。
 圓教寺は、渡辺謙さんが演じた武士の頭領・勝元の屋敷という設定となり、主役のトム・クルーズさん演ずるオールグレンが勝元に捕らわれて、長い月日を過ごす重要なシーンが撮影されました。桜のシーン・雨のシーン・雪のシーンなど、撮影のエピソードや苦労話など直接ロケ現場を担当した人でないと語れない、驚くような話もありますので、楽しんでいただけます。

実施日:平成21年5月10日(日)・5月24日(日)・6月14日(日)・6月28日(日)

集合場所:書写山圓教寺 摩尼殿階段下

時間:午前11時から約1時間

料金:無料 ※拝観志納金500円は別途必要です。

受付方法:予約不要、当日集合してください。歩きやすい服装・靴でご参加ください。

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