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2009/04号
城のある風景〜街並みの中に見る姫路城〜
(姫路市山野井町ほか)
今秋から姫路城の保存修理工事が始まり、大天守部分が隠れてしまうことは先月お伝えしたが、当然ながら「城のある風景」にも大きな変化を及ぼし、街並みの背後に姫路城を望むショットにも制限が生まれてくる。そこで今回は、これまで余り取り上げられることのなかった「街並みの中に見る姫路城」の好スポットを紹介しておこう。姫路城の周辺にもビルやマンションなどが増え、街並みの間を縫って城を目にすることができるポイントは随分と減ってきている。城の南側の大手前通りから見る姫路城はお馴染みだが、南側から仰ぐその他のポイントとしては下町の風情を醸す白鷺町の一画と、白鷺中学校の南側の土塁の上からがお勧めで、そこから土塁沿いに北に上がった兵庫県立姫路聴覚特別支援学校辺りからのショットも悪くない。
西側からの姫路城としては、兵庫県立姫路聴覚特別支援学校から西に向かった岡町、嵐山町、さらに少し北の姫路文学館に近い鷹匠町や山野井町からがお勧め。特に嵐山町からは道路の先に視線が抜け、大天守を捉えることができるし、山野井町の狭い路地から見上げる姫路城は特筆もの。城下町らしさが薄れた姫路の町だが、古い民家と民家の軒の間に不意に現れる姫路城の美しさには息をのみ、しっとりとした城下町の風情を味わうことができる。
北側からは姫路工業高校のあたりからも望めるが、イチ押しは八代緑が丘の住宅街から見る姫路城。坂道に沿って住宅が続き、見下ろす視線の先に姫路城。何かしらのドラマが生まれる予感のするアングルである。
東側からはポイントが少なく、かろうじて捉えられるのは姫路医療センターの南北の通りあたりから。家並みは撮せないが、両サイドが私立の中・高校と県立高校だけに、姫路を舞台にした学園ドラマにはうってつけかも知れない。
いずれにせよ、今秋から数年間は「城のある風景」も撮影が難しくなるので、旅番組などのロケにはここに挙げたポイントを参考にしていただけたらと思う。
姫路へ行こう!今月の話題はこれ
姫路フィルムコミッション「トーク&シネマ」開催!
姫路フィルムコミッションでは設立以来毎年、姫路で撮影された映画の上映等を行ってきましたが、今年も5月8日(金)18時30分より、イーグレひめじ(姫路市本町68番地290)の3階「あいめっせホール」において開催します。
姫路ゆかりの映画監督でひめじ観光大使も務めている秋原正俊さんが、昨年の11月に姫路市をメインロケ地として映画「斜陽」を撮影しました。
全国各地での公開に先駆けて、上映するとともに、ゲストの女優・高橋ひとみさん、俳優・真砂皓太さん、女優・初嶺麿代さん、そして監督・秋原正俊さんによる、撮影のエピソードなどのお話もお楽しみ下さい。
定員は280名です。応募については、姫路フィルムコミッションのホームページ【http://www.city.himeji.lg.jp/fc】をご覧ください。締切りは4月22日(水)必着となっています。応募者多数の場合は抽選となりますのでご了承ください。