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2007/11号

魅力がいっぱい。森林王国・宍粟市のロケ地点描

(宍粟市一宮町ほか)




 2006年春に山崎町・一宮町・波賀町・千種町の4町が合併して誕生した宍粟市。市域の大半が山地で、川や渓谷、滝など自然景観の美しさで知られるが、今回は点描の形で市内のロケ好適地を紹介していきたい。

 まずは一宮町にある「家原遺跡公園」。縄文時代から中世にかけての大規模な複合遺跡で、縄文・弥生時代の竪穴住居や古墳時代の高床式建物、中世の建物などが忠実に復元されている。特に鎌倉時代の豪族の屋敷は、黒澤明作品に登場しそうな素朴で武骨な造りで、オープンセットのような趣がある。

 建物で言えば、波賀町にある「波賀歴史伝承の家」も面白い。築300年を超える茅葺きの古民家を移築し、歴史民俗資料館として開設しているもので、ひと昔前の生活用具や農作業用具などがそれが用いられた部屋ごとに展示してあり、囲炉裏のある部屋や・おくどさん・のある炊事場などもあって、昭和初期頃の農家の暮らしをリアルに再現することができる。
 また、この伝承の家の背後の山には中世に築城された山城を復元した波賀城史蹟公園もあり、アングルによってはそれなりのシーンが捉えられそうだ。

 自然に関して言えば、落差88mもある兵庫県下一の名瀑・原不動滝や紅葉の名所・赤西渓谷(波賀町)、作家の田辺聖子さんがその著『すべってころんで』で渓谷美を絶賛し、自らも別荘を構える福知渓谷などがあるが、国道29号沿いの一宮町の閏賀地区付近を流れる揖保川に架かる「流れ橋」も興味深い。時代劇にしばしば登場する木津川の流れ橋に比べれば長さも規模も比較にならないほど小さく、橋桁も木ではなくコンクリートだが、足元だけを撮せば紛れもない流れ橋。流れ橋は同じ町内の須行目地区にもある。

 最後に紹介するのは、山崎町にある県立森林林業技術センター。森林関係者への林業技術の普及や、県民への森林・林業教育を行っている施設だが、敷地内に美しい並木道が続き、公道と違い様々な制限の類も少ないので、車などのCM撮影にうってつけではないだろうか。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

「初日の出を見て、一年のスタートをきりませんか」


 一年の間で、一番早朝に起きている人が多いのは、元日ではないでしょうか?
日は毎日昇るのに、一年の初めの日だけは特別なようで、初日の出を見て、新たな気持ちでスタートをきろうとする人が多いのでしょう。

 姫路城は、通常午前9時に開城となりますが、元日は午前7時から入城できます。ただ、例年、元日の日の出の時間は、7時10分前後なので、大天守最上階から初日の出の瞬間を見るのは無理だと思いますが、お城からの新春の眺めは十分に楽しんでいただけると思います。また、元日は、姫路城への入城料は無料となっていますので、ぜひお越しください。

 その他にも、書写山円教寺へ登る書写山ロープウェイは、大晦日の日は午後9時からオールナイトで運行します。こちらにも、除夜の鐘や初日の出を見るために、たくさんの人が来られます。映画「ラストサムライ」のロケ地となった場所で、新年を過ごすのもいいのではないでしょうか。

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