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2007/04号
里山風景の中にひっそりと佇むエメラルドグリーンの池
(姫路市北部)
姫路FCには映像関係者から様々な照会が寄せられる。姫路市を中心とする播磨地域内に江戸時代の庄屋風の建物はないかとか、昭和レトロを彷彿させる家並みが残っていないか等々、その内容は実に多彩だが、山や川、海などの自然景観に関する照会も少なくない。その一つ、終戦前後というドラマの時代設定に耐えうる古びた感じの池はないか?との照会に、答として用意したのが今回の某池である。
姫路市北部にあるこの池は、詳しい場所はさておき、幹線道路から山の中に少し入ったところにある農業用水用のため池で、何よりも驚かされるのがエメラルドグリーンに染まった水面の美しさ。どういう水質の違いなのか、水の色が周辺の他のため池とは全く異なり、ヤマザクラや新緑、紅葉など、季節ごとに彩りを変える山懐に包まれたエメラルドグリーンの水面はどこか神秘的で、もうそれだけで充分絵になる。
加えて嬉しいのは、岸をコンクリートで塗り固める現代風の護岸工事が施されていないこと。ところどころに苔むした古い石積みは見られるものの、あとはごく自然な岸辺が続き、かなり遡った時代設定下での撮影にも耐えられる。
また、池へは幹線道路から細い水路に沿った砂利道を通って行くのだが、地元の人を除いてはまず出入りする人もなく、野鳥のさえずり以外は閑静そのもの。初夏にはホタルが舞うという池のまわりの手つかずの自然にも味わいがあり、「よくぞ残っていてくれましたね」と思わず語りかけたくなるほどである。
この鍵の池のほかにも、降雨量の少ない瀬戸内式気候に属する姫路市には数多くのため池がある。たとえば林田町上伊勢には舞子池があるが、ここも目立った護岸工事は行われておらず、水の色も美しいブルーをたたえており、幹線道路の脇にあるというアクセス上のメリットもある。
また同じく林田町下伊勢にも採石場を背景にした美しい池が点在し、こちらも時の流れから置き忘れられたような趣があり、映像的にも面白いものがある。
姫路のロケ地といえば姫路城や書写山円教寺などの歴史遺産に目が行くが、海や山、川といった自然景観にも着目すべきスポットが多いことも改めてPRさせていただきたい。
姫路へ行こう! 今月の話題はこれ
姫路1番のビッグイベントを楽しもう!
3年前から開催されている姫路1番のビッグイベント「ザ 祭り屋台in姫路」が、今年も5月19日(土)(雨天の場合は翌20日)におこなわれます。
姫路では古くから秋の収穫を祝う祭りとして多くの祭りが各地域でおこなわれてきました。この祭りでは絢爛豪華な“屋台”(写真をご覧下さい)を数十人の人で担ぎ上げ、その勇壮さなどを競いますが、秋祭りでは観覧席もほとんどなく、一般の方が安全にかつゆっくりとご覧になることができません。しかしこの「ザ 祭り屋台in姫路」はイベントとして世界文化遺産 姫路城の目の前で開催されるため、安全にかつゆっくりと屋台と姫路城の美の競演をご覧いただけるようになっています。さらに今回は4回目の開催となりますが、屋台の台数も過去最高の11台となり、絢爛豪華はもちろんその迫力も過去にないものになるでしょう!また、前日には前夜祭もおこなわれ、提灯行列が商店街を練り歩きます。
さて、観覧席は昨年同様2,400席を用意していますが、周辺施設の無料入場券(5/18〜5/20有効)がついた観覧席チケット(\3,500)は残りも少なくなってきています。今年からは観覧席の申し込みがインターネットで行えるようになりました。もちろん昨年同様、旅行代理店などでも申し込みは可能です。詳しくは「ザ 祭り屋台in姫路」公式ホームページhttp://www.himeji-cci.or.jp/yatai/でご確認ください。
姫路フィルムコミッションからのオススメは、2泊3日の予定で5月18日(金)の午後にラストサムライの撮影が行われた書写山円教寺の新緑を楽しみ、夕方からは提灯行列とライトアップされた姫路城を楽しんだあと、ホテルか温泉でゆっくりとくつろぎます。翌19日(土)は観覧席からゆっくりと祭りを観るというもの。そして20日(19日が雨天でイベントが順延された場合は19日)には、無料チケットを使い、日本庭園の“好古園”や美術館、文学館などを訪れたあと帰路に着くものです。
「ザ 祭り屋台in姫路」の問い合わせはTel 079-287-3656までお願いします。