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2007/03号
山上に出現した未来都市。ＳＦチックな魅力の播磨科学公園都市
（たつの市・上郡町・佐用町）
相生市矢野町から三濃山トンネルを抜け、播磨科学公園都市に入ると、そこかしこにそびえ立つ斬新なデザインの超近代的な建物にまず目を奪われる。マンションであったり研究施設であったり学校であったりするのだが、まさに「未来都市」の雰囲気。まちびらきした時、周辺の住民は「山の上に突如としてＳＦ映画のようなまちができた」と噂しあったと聞くが、まちびらき後１０年を経た今もその感想は変わらず、道に迷ったあげく異空間、異次元のまちに紛れ込んだような感じで、時空をワープするようなドラマ設定にはもってこいのロケ地と言えそう。縦横に走る太い幹線道路も都市部と違って通行量が圧倒的に少なく、サスペンスドラマのカーチェイスのシーンなどにも面白いかも知れないし、ゆったりと道幅の広い電柱のない住宅地も大都市の高級住宅街の趣がある。
もう１つ、広いエリアを誇る産業用地の中で、分譲先が決まらず、手つかずのまま残っている区画にも目がいく。中には雑木林などの自然を背にした場所もあり、広い上に平坦な土地なのでオープンセットを組むのにも適している。何しろ電気、水道、ガス、排水など長期の撮影に必要なインフラは整備済みで、電線は地中に埋没されており、視線を遮るその他の構造物もない。季節が春から初夏に移れば緑はますます深まり、夜は満天の星空。ここに突如として戦国時代の砦や江戸時代の農村が出現しても何ら違和感はない。道路の状態もアクセスも申し分ないので、セットづくりもスムースにいくのではないだろうか。
いま１つ、相生市側から入る途中、山裾で偶然見つけたのが能下（のうげ）という小さな集落。民家の半数ほどが藁葺き屋根にトタンを被せた純然たる山村風景が開け、集落の外れにある神社もまるで時の流れから置き忘れられたという雰囲気。残念ながら道路は舗装されているが、古き時代の山里がそのまま甦ったようで、播磨科学公園都市へのロケハンの際にはぜひ足を止めてみて欲しい。
姫路へ行こう! 今月の話題はこれ
兵庫県は日本の縮図
いよいよ桜の季節となってまいりました。とは言え、３月に入り急に冬のような気候に逆戻り、桜のつぼみも少し寒そうです。姫路城の桜も４月７日（雨天時は８日）に開催予定の観桜会と、４月３日〜１０日開催される姫路城夜桜会に合わせるかのように、その開花を待ってくれています。ぜひご来城ください！
さて話はかわりますが、皆さん姫路ＦＣ（フィルムコミション）はもちろん、神戸ＦＯ（フィルムオフィス）もご存知だと思いますが、現在兵庫県内には、神戸、姫路、きのさき、淡路、丹波篠山の５つのＦＣがあります。そして昨年の８月には、兵庫県でもＦＣ『ひょうごロケ支援Net』が立ち上がりました。
兵庫県は大きく分けて５つのブロックに分けることができます。神戸を中心とした“東播磨地域”、姫路を中心とした“西播磨地域”、県の中央部に広がる“丹波地域”、北側一帯で城崎がある“但馬地域”、そして淡路島の“淡路地域”。今回の『ひょうごロケ支援Ｎｅｔ』では、これら５つのＦＣを中心にＦＣのない市町も含め、兵庫県内でさらに多くの撮影を行ってもらおうとするものです。
このロケ支援Netにおいて、主に活動するのは既存のＦＣです。ではまったく変わっていないじゃないかー！と思われるかもしれません。しかし、兵庫県がロケ地探しの情報を各ＦＣへはもちろん、ＦＣのない市町へも情報発信をします。このことにより各ＦＣが市域を越えて活動しやすくなりました。もちろん県が管轄する施設などの許可もスムーズに取れるようになりました。
実際、先日姫路ＦＣでは、市外（西播磨地域の町）にある施設を制作者に紹介、ロケハンにも県と姫路のＦＣ担当者が立会いました。撮影許可も、学校関係であったにも関わらずわずか２日でＯＫ（口頭ですが）となりました。現在も映画など３作品のリサーチ（撮影場所探し）作業を兵庫県と協同しておこなっています。
ではここでクイズです「青森から山口まで歩いて行くとき、必ず通る県は？」。答えはもちろん「兵庫県」です。兵庫県を一度地図で確認してください。北は日本海に南は瀬戸内海に接しています。海あり、山あり、川もあります。もちろん神戸を代表とする近代的な町並みに、姫路城に代表される昔の風景、温泉にスキー場、牧場までありとあらゆるものが兵庫県にはあります。これぞ日本の縮図！（ちょっと手前みそですが）是非一度ご相談ください。現在ガイドブック作成中！問い合わせは直接電話で！兵庫県観光振興課Tel 079-362-3317（直）か姫路ＦＣへ！
