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【姫路文学館】企画展「生誕120年記念 詩人 坂本遼展」

  • 開催日:2024年12月7日(土)~2025年3月30日(日)
  • 開催場所:姫路文学館 北館

自分の心に、切実なものは母でした

斎藤庸一・昭和38年聞き書き (『詩に架ける橋』昭和47年 五月書房)より

 

貧しい農民たちの哀歓を土地の言葉で朴訥にうたい、現代詩史に方言詩の新たな地平を開いた兵庫県加東市生まれの詩人・坂本遼。丹波との国境に位置する播磨の山あいで自作農の家に生まれた感傷的な少年は、つつましい暮らしのなか母の深い愛情を受けて育ちました。留守がちな教師の父に代わり、峠田で一心に鍬を振る母(おかん)に象徴されるふるさとが、のちの詩のテーマとなります。

関西学院在学中、詩人・草野心平にいち早く見出され、その詩誌「銅鑼」に参加。平仮名を書くのがやっとの母が寄越す手紙への返信を綴るかのように詩作に励み、大学を卒業した年に最初で最後となる詩集『たんぽぽ』(昭和2年 銅羅社)を上梓して一躍注目を集めますが、母の死や生活の糧を模索する日々のなかでいつしか文学から遠ざかってゆきました。

長らく封印していた坂本の詩心を再びよみがえらせたのは、戦後、井上靖と竹名郁によって創刊された児童誌「きりん」での作文指導でした。生活の中から懸命に発せられる言葉にこそ「うつくしい心」を見出そうとするその姿勢は、かつて詩作で弱く貧しい者たちの無心の営みに人間の尊さを見たことと通ずるものがあります。

生誕120年という節目を迎え、このたび坂本家ご遺族および加東市教育委員会のご好意により未公開資料の調査を行うことができました。本展では、自身についてほとんど語ることのなかったこの寡黙な詩人の足跡をたどるとともに、そのまなざしがとらえ続けた〈詩〉の在処〈ありか〉を探ります。どうぞご期待ください。

協力:加東市教育委員会

 

 

〚開催日時〛

2024年12月7日(土)~2025年3月30日(日) / 10:00~17:00 (入館は16:30まで)

 

〚開催場所〛

姫路文学館 北館

 

〚休館日〛

毎週月曜日、12月25日(木)~1月5日(日)、1月14日(火)、2月12日(水)、2月25日(火)、3月21日(金)

※1月13日(月)、2月24日(月)は開館

 

〚観覧料〛

一般:450円 / 大学・高校生:300円 / 中小学生:150円 (常設展料金)

 

〚関連イベント〛

◆展示解説会

[日程] 2024年12月15日(日)、2025年2月9日(日)

    ※解説会の内容は同じです。

[時間] 13:30~15:00 (開場は13:00)

[講師] 担当学芸員

[会場] 姫路文学館 講堂 (北館3階)

[定員] 各回50人 (当日先着順・参加無料)

 

◆朗読会「たんぽぽの詩人 坂本遼の詩を味わう」

[日時] 2025年2月24日(月振休) / 14:00~15:30 (開場は13:30)

[出演] 一谷 円 (劇団プロデュース・F)

[会場] 姫路文学館 講堂 (北館3階)

[定員] 100人 (当日先着順・観覧券の半券が必要)

 

 

 

※詳細につきましては、ページ下部にある【チラシデータ】または【公式サイト】をご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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