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うららかな春の野や、水しぶきをあげる滝、そびえる峰と深い谷－さまざまな表情の山々を描いたのは、城崎 (兵庫県豊岡市)生まれの文人画家・齋藤畸庵 (1805-83)です。幼くして耳をわずらい、漢詩や絵画に心を寄せるようになったという畸庵は、兵庫県内はもちろん、日本各地を旅して多くの人と出会い、漢詩の腕を磨きました。その作品の多くは山水画です。詩情豊かに描き出された世界は、まさしく彼にとっての理想郷といえるでしょう。この展覧会では、幕末から明治という時代を生きた画家・齋藤畸庵の足跡をたどります。

 

 

〚開催日時〛

2024年7月13日(土)～9月1日(日) / 10:00～17:00 (入館は16:30まで)

 

〚開催場所〛

兵庫県立歴史博物館 特別展示室

 

〚休館日〛

毎週月曜日

※但し7月15日(月祝)、8月12日(月祝)は開館 / 7月16日(火)、8月13日(火)は休館

 

〚観覧料〛

大人：500円 / 大学生：350円 / 高校生以下：無料

※7/13(土)～15(月祝)はプレミアム芸術デーのため観覧無料

 

〚展示会の見どころ〛

◆最高！畸庵－齋藤畸庵の生涯と作品を史上最高規模で展示

齋藤畸庵に関する展覧会は、近年では平成 29 年に豊岡市立歴史博物館で企画展「斎藤畸庵の軌跡―城崎が生んだ幕末～明治の南画家―」が開催され、郷土の偉人として畸庵が紹介されました。本展はこのような近年の研究成果に学びつつ、新たな作品、資料を交えて開催する史上最も大規模な畸庵展。ふすまや屏風の大作から手のひらに収まる小さな画帖 (折り本)まで、彼の作品と関連資料およそ 100 点を展示します。お気に入りの一点が見つかるかもしれません。

 

◆再考：畸庵－知られざるふるさとの画家の横顔に迫る

畸庵は兵庫県出身の画家ですが、県内でもご存知の方は少ないのではないでしょうか。実は城崎のある但馬だけでなく、姫路、明石、神戸、洲本などに逗留し各地の文化人たちと交流しており、「但馬の画家」にとどまらず「兵庫県の画家」というにふさわしい人物といえます。本展では、彼の交友関係を伝える資料など、作品以外の新出資料も交えて、知られざるふるさとの画家・齋藤畸庵の生涯をたどります。

 

◆畸庵翁奇譚(きあんおうきたん)！－魅力的な人がらを伝える逸話を4コマで

畸庵はどんな人だったのでしょう。彼の人がらを伝えるエピソードを紹介するオリジナル 4 コマまんが「畸庵翁奇譚！」は必見です。文人画や山水画がはじめての方も、ぜひその人となりを感じてみてください。

 

〚展覧会の構成と主な展示資料〛

①畸庵を生んだ城崎－山房、愛宕山を負い大溪川に附す

②画業のはじめ－弱冠画を竹洞先生に学ぶ

③旅立ち－山水の奥旨を究む

④円熟－時事の艱を聞くを免る

⑤晩年の緒戦－緻密にして俗気なし

番外編 きあん先生、うさぎも描いて (第2会場：コレクションギャラリー)

 

〚関連イベント〛

◆れきはくアカデミー「齋藤畸庵の生涯と作品」

[日時]　2024年8月30日(土) / 14:00～15:30

[講師]　山口奈々絵 (兵庫県立博物館学芸員)

[会場]　講堂

[申込期間]　2024年6月22日(土)～7月15日(月祝)

[備考]　事前申込・無料 / 定員80名

※公式HPまたは往復ハガキでお申し込みください。

 

◆やさしい鑑賞ガイド「目で“聞く”畸庵の山水画」

[日時]　2024年7月14日(日)、8月24日(土) / 各回13:00～13:40

　　　　※8月24日は手話通訳付き

[講師]　担当学芸員

[会場]　企画展展示室

[備考]　当日受付・無料 / 観覧券が必要

 

◆展示解説

[日時]　2024年7月13日(土)、8月10日(土) / 各回11:00～12:00

[会場]　企画展展示室

[備考]　当日受付・無料 / 観覧券が必要

 

◆畸庵と旅する城崎・姫路

城崎の温泉寺・文芸館と兵庫県立歴史博物館をめぐります。3箇所のスタンプを集めた方には記念品を贈呈(先着150名)。

[日時]　2024年7月13日(土)～11月26日(火)

 

◆自由に話せる観覧日

小さなお子様連れの方も、静かに鑑賞をするのが苦手な方も、周りを気にせずご観覧ください。

[日時]　2024年7月14日(日)、8月11日(日)

 

 

 

※詳細につきましては、ページ下部にある【公式HP】または【チラシPDF】をご確認ください。