メールマガジン

最新の記事

2011/11号

撮影スポットも多彩。県花ノジギクが咲き誇る日笠山から馬坂峠へ

(高砂市曽根町〜姫路市大塩町)




 姫路市の東南部に位置する大塩町は、兵庫県花ノジギクの群生地として知られる。特に有名なのが大塩町と隣の高砂市曽根町の間に横たわる日笠山一帯で、毎年11月に入ると素朴で可憐な白い花を咲かせ、下旬まで楽しむことができる。今回はそのノジギクを中心に、曽根町から大塩町へロケハン案内に出かけてみた。

 山電曽根駅を降りると菅原道真公を祀る曽根天満宮があり、その西方に日笠山がある。麓から中腹にかけて民家が点在するが、その中ほどに大きなクスノキがそびえる楠公園があり、なかなかの趣。さらに歩いていくとコンクリート造りの社宅が何棟か建っており、振り返ると古墳の石棺にも用いられたという高砂特産の竜山石の石切り場も遠望できる。絵になるショットでもある。

 やがて日笠山の山頂で、ここには高砂市の貯水池があるが、一帯はボタンザクラの名所としても知られ、サクラ越しに瀬戸の海を望むこともできる。

 この山頂までは車を乗り入れることができ、ここから馬坂峠方面に向かうハイキングコースが設けられている。時代劇ドラマの往還(道)としても使えそうな尾根伝いの道で、空も近く、「山火事防止」のポスター以外撮影の邪魔になる人工構造物もない。駐車場から歩いて数分の距離なので撮影には便利だろう。

 そこから5分も歩けば大きな2つの岩が鎮座している「夫婦岩」。周囲にノジギクが植栽され、馬坂峠と並ぶ名所になっている。山の頂に位置するせいか見晴らしが抜群で、瀬戸の海や臨海の工場地帯がパノラマのように開け、絶好の撮影ポイントになっている。

 このハイキングコースをさらに20分ほど歩くと馬坂峠に出る(車を利用する場合は、先ほどの駐車場から国道250号経由で西へ約10分)。大塩町と高砂市北浜町を南北に結ぶ峠で、峠とは名のつくものの道路の拡充や整備などでその面影をすっかり失ったところが多い中、この馬坂峠は人や馬が行き交った峠本来の面影を残しており、時代劇ドラマにも使えそうである。

 ノジギクは峠の南面に咲くが、山を背景にした段々畑の中にノジギクの花が大群落にも関わらず、むしろ「ひっそり」とした感じで咲く様子は日本の秋の原風景を見るような思いがする。小説『野菊の墓』とは菊の種類が違うが、農村を舞台にした戦前あたりまでのドラマの舞台には充分なり得そうである。

 峠から道を下っていくと大塩の町に出る。塩田で栄えた町で、狭い路地が縦横に走る古い町並みの中を歩いていると、かつての塩田地主の豪壮な住まいなどと出くわすこともあり、ちょっとしたワンダーランド。ちなみにそのうちの1邸ではNHKドラマ「菊亭八百善の人びと」のロケが行われた。

姫路へ行こう!今月の話題はこれ

「姫路城物語」〜いざ、感動劇城へ〜



 この秋、姫路城を舞台に“剣劇”や“和の大道芸”など、さまざまなイベントが繰り広げられます。城内のほか、周辺施設でもサムライや忍者に出会えるかも!?

開催日   11月5日〜11月27日の(土)・(日)・(祝)
開催時間 午前9時〜午後4時
会場 姫路城有料区域内及び姫路城周辺

※少雨決行。天候によりイベントが中止、変更になる場合があります。


元禄広場【西の丸庭園】
お江の娘「千姫」ゆかりの西の丸庭園で羽織衣装でお姫様・お殿様に早変わりし、記念撮影も楽しめる。(参加自由)

白鷺劇場【備前丸・天空の白鷺前】
剣劇や剣術指南、甲冑隊による出陣劇等のアトラクションの他、甲冑を着て記念撮影もできる。

お出迎え【菱の門】
門番や甲冑武者によるお出迎えでわくわく気分。門番との記念撮影もお楽しみ。

周辺エリア
三の丸広場や大手門などで忍者や門番に出会えるかも!?出会えると記念撮影もできる。また、大道芸や役者によるアトラクションもお楽しみ。

前のページへ戻る

新着動画

Copyright(C) Himeji Film Commission. All Rights Reserved.